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映画は死んだのか!?
李仁古の勝手に映画評論! 
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原題 DISTRICT 9


 監督:ニール・ブロムカンプ
 脚本:ニール・ブロムカンプ
    テリー・タッチェル
 製作:ピーター・ジャクソン
    キャロリン・カニンガム
 製作総指揮:ビル・ブロック
       ケン・カミンズ
 撮影:トレント・オパロック
 編集:ジュリアン・クラーク
 音楽:クリントン・ショーター
 主演:シャルト・コプリー

 ストーリー
 ある日、南アフリカ共和国のヨハネスブルグの上空に巨大な宇宙船が突如として現れた。政府は軍を派遣し、謎の宇宙船に潜入した。そこにいたのは瀕死状態のエイリアンが何十体もいた。政府はエイリアンを難民として受け入れ、“第9地区”の仮設住居に住ませた。
 それから進展もないまま月日が流れ、民間企業のMNU社に全権が任された。エイリアンと市民の対立が激しさを増し、MNUはエイリアンを“第9地区”から“第10地区”に移住する作戦を決行。その作戦の指揮を取るのがヴィカス・ファン・デ・メルヴェ(シャルト・コプリー)。彼らはサインを求めてエイリアンの家を回っていると何かの実験室を見つけ、そこで謎の液体が吹き出し……。
 


 XBOXのゲーム、『HALO』の実写化プロジェクトから始まったこの映画。残念ながら実写化は中止されましたが。
 本作はニール・ブロムカンプ監督が短編で作った『ALIVE IN JO'BURG』を基にしたもので、いわばリメイクに近い。とは言ってもオリジナル版を見た事がないので、どんな作品が分かりませんがね。
 さてさて。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで監督を務めたピーター・ジャクソン製作で作られたこの映画。パワフル迫力の演出で見終わった後に、放心状態になりました。力のある映画ですよ。監督の才能がよく分かりました。でもこの作品、監督だけではなく役者も凄いんですよ。今回主演を務めたシャルト・コプリー。なんと彼は今回がデビューなんです。そんな事を思わせない演技で、喜怒哀楽がもの凄い分かりやすかった。その分大袈裟かもしれませんが、僕は彼の演技は凄いと思いました。監督と一緒に今後が気になる人物ですね。
 話の内容もかなり凝ってます。人種差別という社会問題を上手く使ったストーリーだ。生々しい政府の対応や人間とエイリアンのやり取り。いまだ人種差別はなくならない我々に訴えているのが分かる。だからこそ主人公ヴィカスの設定が生きるのだ。彼も仕事ではあるが、エイリアンを良く思っていない。しかしどうだろう? ラストでのあの行動は? あれはお互いを信頼しての行動だと思う。まあ、一種の友情かもしれないが。でもヴィカスのお陰でこの映画がシリアスだし、エンターテイメントになったのであろう。
 とは言っても好みで別れるのは間違いないだろう。前半はニュース番組のような演出で、後半は普通のアクション映画の演出になっている。そのギャップについて来られるか。それとアクション部分を見て「他と一緒じゃん」と思うか思わないか。確かに混乱はすると思いますが、でもそのお陰でヴィカスと同じ目線で見る事が出来たと思う。だからこの作品はかなり濃厚なSF映画だと思いますね。
 まあ、結論を言うと。かなり面白い映画でした!

 オススメ度

 ★★★★★

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