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映画は死んだのか!?
李仁古の勝手に映画評論! 
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原題 MAX PAYNE


 監督:ジョン・ムーア
 原作:ロックスター・ゲームズ
 脚本:ボー・ソーン
 製作:ジュリー・ヨーン
    スコット・フェイ
    ジョン・ムーア
 製作総指揮:リック・ヨーン
       カレン・ローダー
       トム・カーノウスキー
 撮影:ジョナサン・セラ
 編集:ダン・ジマーマン
 音楽:マルコ・ベルトラミ
    バック・サンダース
 主演:マーク・ウォルバーグ

 ストーリー
 妻と子供を“ヴァルキア”と呼ばれるドラッグ中毒たちに殺されたマックス・ペイン(マーク・ウォルバーグ)。彼はあの日主犯の男を逃がしてしまい、ずっとその男を捜すが有力な手掛かりはなかった。そんなある日、ナターシャ(オルガ・キュリレンコ)という女と出会うが翌日には死体で発見された。そんな彼女の側にはマックスの身分証があり、疑われる。そこに親友であるアレックス・ボルダー(ドナル・ローグ)から電話があり、会いたいと言われた。しかし行くとアレックスは死んでおり、マックスは警察から疑われながらも真実を求めて捜査する。
 


 まずこれはPS2用ゲームソフト、『マックスペイン』を基にした映画です。僕は映画化されるずっと前からこのゲームをプレイしていたので、かなり期待していたのですが、正直かなり出来が悪いです。まず、ストーリー展開から違いますし、スケールもあんなに小さくないです。作品全体も映画より暗く、もっとハードボイルドな感じなんです。まあ、これはゲームをやったら分かりますが。
 しかし、アクションは良かった。ゲームの楽しみ要素としてスローモーションになって、主人公がジャンプしながら銃を撃つバレットタイム二挺拳銃はありませんでしたが、迫力のある銃撃戦を撮ってくれました。特に工場の銃撃戦と中盤にあるビルでの銃撃戦は見物です。演出が上手いですね。工場の方では、スローモーションワイヤーカッコイイシーンになってますし、ビルでは主人公が銃を撃ちながら走る中、無数の銃弾で窓が割れたり火花が散ったりするシーンも凄い! この監督はアクションをどう撮るか分かっていると思いますね。
 ただ、それだけに本当に残念脚本が悪すぎるのです。例えば地下鉄ロスコーストリート駅のトイレのくだりは正直いらなかったと思う。マックスが事件に力を入れているのは分かりますが。そもそもゲーム版だと真相を知る為に潜入捜査するんですよ。個人的にはこっちの設定の方がダークな雰囲気も出ると思いますし、復讐心にかられる主人公を出せたのではと思う。それに中途半端なんですよね。モナ・サックスミラ・クニス)が「マックスに関わるな」と言われるシーンでは「なにが!?」と思ったし、同じくミラがラストのビルで敵から銃撃を受けてエレベーターに逃げ込むシーン。その後ミラの消息は分からなくなるという意味不明なシーンがあったり。他にもマックスの友人、B.B.ボー・ブリッジス)が何故マックスの妻を殺さなければならなかったのか。その部分が説明がないのですよ。普通は誰かにやらせるもの。一応友人の家を襲って妻子を殺す訳ですから。しかも相手は刑事ですからね。金で頼まれたとしても自ら危険をおかしてまでやる理由にはならない。
 因みにゲーム版では妻子は殺さず、アレックスを殺します。
 あとはやはり悪魔ですね。はっきり言ってあれはゲームをやっている人でも「?」になる人が多いと思います。僕も最初見た時、

 は?(°д°;)

 ってなりましたもん。
 まあ、たんにドラッグのやり過ぎで幻覚を見ているだけなんですけどね。あれは意味が分からなかったな。それなら『天使の牙 B.T.A.』の冒頭にあったドラッグでハイになった男が屋上から飛んだりするシーンを入れたら良かったのに。
 とりあず、この映画はかなり期待外れでした。アクションとストーリーのバランスがとれてなかった。ただアクションだけを見るのなら良い作品です

 オススメ度

 ★☆☆☆☆

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