インビジブル・ターゲット

原題　男兒本色

　監督：ベニー・チャン
　脚本：ベニー・チャン
　　　　メロディ・ルイ
　　　　ラムズ・リン
　製作：ベニー・チャン
　製作総指揮：ダニエル・ラム
　　　　　　　チウ・シューイン
　撮影：コー・チウラム
　編集：ヤウ・チーワイ
　音楽：アンソニー・チュウ
　主演：ニコラス・ツェー
　　　　ショーン・ユー
　　　　ジェイシー・チャン

　ストーリー
　香港の繁華街でヨンサン（ウー・ジン）率いる犯罪グループが真っ昼間に現金輸送車を襲う事件が発生。その際に起こった爆発である女性が命を落とした。その女性はチャン（ニコラス・ツェー）刑事の婚約者だった。
　それから半年。復讐を抱きながら無茶な行動するようになったチャン。その一方で、怪しいバンを取り締まった際に、半年前の犯罪グループに襲撃されたフォン（ショーン・ユー）警部補。そして真面目で心優しいワイ（ジェイシー・チャン）巡査は音信不通の兄が半年前の事件の容疑者にかけられてしまう。やがて三人は協力し、犯人を追うのだった。

　アクション大好きな香港の映画監督、ベニー・チャンのポリスアクション大作。
　『香港国際警察』から３年。再び香港に凶悪な犯罪グループが動き出した。今回、香港を守るのは我らがヒーロー、ジャッキー・チェンではなく、ナウいヤングたちだ！　２代目ジャッキーと呼ばれるニコラス・ツェー。若手演技派俳優のショーン・ユー。そしてなんと、ジャッキー・チェンの息子のジェイシー・チャンが今度は香港を守るのだ！
　これを映画館で見て思いました。宣伝でもあるように「ジャッキー先輩、おつかれさまです！　香港の平和はオレらに任せてください！」に嘘はなかった。まさに『ポリス・ストーリー』のジャッキーさながらのタフさと優しさがある連中ですよ。特にニコラス・ツェーのタフ度はジャッキー・チェンに引けをとらない。２代目ジャッキーの異名も伊達じゃないですよ。
　さて、そろそろ中身に参りますか。

　おそっΣ(￣□￣;

　きっかけは一件の強盗事件。これで３人の運命が大きく変わるのです。あっ、４人か。４人目はのちほど。
　偶然近くの店で婚約指輪を選んでいたチャンの婚約者が爆発に巻き込まれて死んでしまう。

　てかこのシーンちょっとおかしいよね？　だってさっきまで何人もお客さんや店員さんがいたのに、爆発すると婚約者だけという。

　まさに神隠し(°д°;)

　香港に犯人が戻ってきた夜、不審なバンを発見したフォンは車を止めて調べるが奇襲にあい、部下を負傷させてしまった揚げ句、銃弾を飲み込んでしまう失態。

　これは相手が悪すぎるよ。相手はスピードスターのジェット・リーの弟子であるウー・ジンなんだから。彼もジェット・リー同様、大会で優勝した実力者なのだ。そりゃ、勝てないよ(^-^;
　因みにこの人が４人目ね。彼はこの事件で仲間を多く失って、復讐心にかられているのだ。まあ、見た人がこれを見てるから意味ないけど。
　てかこのシーンにショーン・ユー演じるフォンのスポーツカーに一緒に乗ってるチュン役って、『ワンナイト・イン・モンコック』でやたら銃の腕を自慢するアンソン・リョンじゃん！　道理で見た事ある訳だ。

　そしてワイの兄、タツは犯人に疑われてしまう。

　このタツ役がアーロン・クウォックとは驚きだ。

　娯楽要素がたくさんある本作は、『インファナル・アフェア』が出る前、アクションスターが何人も誕生していた８０年代の香港映画のようだ。難しいストーリー展開はなく、単純で誰でも楽しめる作品だ。それはアクションでも感じる。
　ニコラス・ツェーが犯人を追い掛けるシーン。あれは『ポリス・ストーリー』の有名な２階建てバスのシーンを連想する。
　ショーン・ユーが初登場する店のシーン。あれは完璧に『ポリス・ストーリー２　九龍の眼』の店での乱闘シーンだ。特にラム・シューをボコボコにする所なんて、あの眼鏡をかけた男にそっくりだ。
　３人が一緒に戦う店の乱闘シーン。あれは『プロジェクトＡ』の酒場の乱闘シーンや『プロジェクトＡ２　史上最大の標的』の店の格闘戦に似ているね。
　そして、スクールバスを乗っとるのはどう見ても『ダーティ・ハリー』だ。

　とにかく。

　最高に面白いアクション映画ですよ。まあ、あまりうまく評論出来なかったけど(^-^;

　オススメ度

　文句なしの
　★★★★★
　だよ