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映画は死んだのか!?
李仁古の勝手に映画評論! 
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原題 鎧 サムライゾンビ


 監督:坂口拓
 原案:北村龍平
 脚本:北村龍平
 製作:磯貝昌彦
    平岩モトイ
    清水隆宏
 製作総指揮:星野有香
       河井信哉
       梅川治男
 撮影:金谷宏二
 編集:大永昌弘
 音楽:森野宣彦
 主演:植田浩望
    夏目ナナ

 ストーリー
 4人家族でドライブをしていると男をひいてしまう。しかしその男、相原(いしだ壱成)は何事もなかったかのように立ち上がり、車を要求してきた。すると銃声と共に彼は撃たれた。その先には銃を持った次郎(植田浩望)と里沙(夏目ナナ)がいた。実は彼ら、銀行強盗で手配されている犯人なのだ。強引に車に乗り込むと山道を走っていく。立入禁止の柵を突破して。やがて、サムライゾンビが現れて彼らを襲ってきた。
 


 『VERSUS』坂口拓さんと北村龍平監督が久しぶり組んだスプラッターホラー作。お馴染みのを舞台に死闘を繰り広げる訳なので、「これは見るしかないでしょ!」と思って見たのですが、はっきり言って……。

 全く面白くなかった!

 まあ、今回監督を務めた坂口拓さんは監督経験は今回で2作目(因みに1作目は漫画原作の『魁!男塾』である)というのも原因の1つかもしれないですね。なんかどうも安っぽく見えるんですよ。大学生とかが集まってワイワイ作ったホラー映画みたいな。まあ、そこがB級映画の売りの1つなのですが。
 とにかく、なんと言っても演出が酷かった。おそらく本人たちは笑いながらやったと思うのですが、見てる方は笑いを通り越して引くよ(^-^;
 1番引いたのは金持ち警官が手と首を斬られるシーン。スローモーションで手と頭が空中を舞っていると、

 敬礼のポーズに

 何故?(°д°;)

 笑いよりもそっちに行ってしまう。まあ、気にしなかったとしても笑えなかったと思うな。おそらく僕だけじゃないと思いますが。
 しかも演技が下手過ぎる。主役の竹刀を振り回すお笑い芸人桜塚やっくんこと植田浩望さんなんて「うらぁぁぁ!」みたいな台詞しか印象に残らなかったし。ヒロインの夏目ナナさんにいたっては元AV女優なのでもっとセクシーな演出があっても良かったと思うのだが。あんな〇〇〇〇を切るシーンより。唯一のベテラン役者が序盤で死ぬ吹越満さんだけなんで、かなり心細い。『VERSUS』の時はベテランの方がいないですが、テンポと演出が良かったのですが。
 そして主役キャラがみんな弱い。中盤で一気に死ぬんで意味が分かりません。一応ラストで解明はされますが、それでもよく分かりません。唯一強いのがとち狂ったいしだ壱成さんぐらいですよ。まあ、彼のキャラも意味が分かりませんが。
 にしても音楽を担当してる龍平組の森野宣彦さんはどんな思いで作ったのだろうか。曲調がほぼ『VERSUS』の時と一緒。手抜きをしてるとしか思えない。
 アクションもこれといって凄い部分もないですね。車でひかれるアクションも日本にとっては凄いかもしれませんが。絡みのシーンもゾンビ役の人がそれぞれ合わせてる感じがして見てて迫力なかったですね。『DEATH TRANCE』のアクションはどこにいったのだろうか。
 何度も言うようですが、本当に面白くない映画でした。文句なしに最低ランクのZ級映画に認定です。久しぶりに映画を観ながらイライラしましたね。
 北村龍平もおちたな。アイディアは面白いが、脚本が悪すぎるよ。演出も酷かったけどね。

 オススメ度

 ☆☆☆☆☆

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