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映画は死んだのか!?
李仁古の勝手に映画評論! 
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原題 DAWN OF THE DEAD


 監督:ザック・スナイダー
 オリジナル脚本:ジョージ・A・ロメロ
 脚本:ジェームズ・ガン
 製作:リチャード・P・ルビンスタイン
    エリック・ニューマン
    マーク・エイブラハム
 製作総指揮:トーマス・A・ブリス
       アーミアン・バーンスタイン
       デニス・E・ジョーンズ
 撮影:マシュー・F・レオネッティ
 編集:ニーヴン・ハウィー
 音楽:タイラー・ベイツ
 主演:サラ・ポーリー
    ジェイク・ウェバー
    ヴィング・レイムス
    マイケル・ケリー

 ストーリー
 病院で看護師をやっているアナ(サラ・ポーリー)。その日も勤務を終えて、夫のルイス(ジャスティン・ルイス)が待つ家に帰宅。次の日の朝。その日も普通の日常かと思えたが、隣に住んでる少女ヴィヴィアン(ハンナ・ロックナー)が血だらけになっているのを気づいたルイスが近づくと、突然ルイスに噛み付いたのだ。
 


 本作はゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督の代表作『ゾンビ』(原題がDAWN OF THE DEAD)をリメイクした作品です。傑作とも言えるあの『ゾンビ』に新しく息を吹き込むのは新人のザック・スナイダー監督。そしてゾンビたちも新しくなり、『28日後…』同様、走るゾンビになっている。まぁ、斬新でいいですよね。今までのノロノロゾンビと比べて迫力も出ますし。しかしそれよりも、本家の『ゾンビ』本当にリメイクしたのか!? って言いたいですね。
 ストーリー展開は全然違うし、やけに登場人物が多いし、素人が簡単に頭を一発で撃ち抜くし。「お前、それじゃゲームじゃねぇか!」って突っ込みたくなりますよ。てかこんなに簡単に頭撃ち抜けるなら誰も死なないと思うのだが。特に下水道のシーンは足を骨折していても大丈夫だと思うの僕だけだろうか?
 さて話を戻し、所々オリジナルと同じ演出があるのですがいまいち感情移入が出来ない。例えば、
 オリジナル
 スコット・H・ラインガーのロジャーがゾンビに噛まれて、ゾンビになるシーン。それを側で見守っていたケン・フォーリーのピーターが切ない表情で撃つ。これは、前半にナイスコンビを見せていたおかげでピーターの気持ちがよく分かる。しかしリメイク版では生存者の中の一人に噛まれた父親を発見し、ケネスが撃ち殺すシーン。なんかケネス役のヴィング・レイムスがやり切れない表情をするが、いまいち感情移入できない。いや、全く感情移入できやしない。ホント、オリジナル良さが全く出ていない

 驚くのはこれからなのだが、後半からはオリジナル要素が一切ないに等しいです。結局ゾンビはいなくならないからショッピングモールから脱出を決意する一同は、キャンピングカーを装甲車にして脱出。最後はボートで無人島に目指すが、マイケルがゾンビに噛まれて自害。そして、夜明けになる。
 いや、待て待て(°д°;)
 オリジナルのラストはフランとピーターがヘリコプターで脱出するが、その時に微かな希望に向かっていく台詞があるから引き立つが、これじゃあただハッピーエンドにしたみたいじゃないか。まあ、エンドクレジットの途中で希望絶望に変わるシーンがあるが。それでも良さが出ていない。この映画のスタッフはオリジナルを本当に見ているのだろうかと疑問になるよ。

 ……本当にリメイクするならちゃんとやれ!(`□´)┘

 やっぱりこの映画、脚本もそうだが設定や演出に問題があると思う。ここまで本家と脚本が違うと、もはや別物にした方がよかった。それなら僕もそれなりに評価しますよ。しかし、リメイクするというのは後々の時代にも知ってもらういい機会だ。それを軽い気持ちでやってもらいたくない。やるならオリジナルのよさを十分に分からなければならないし、それを越えるような作品を作らなければならない。生半可な気持ちでやったら、オリジナルを製作したスタッフやキャストに申し訳ないでしょう。
 という訳で、「オリジナルをなめるな!」って事で……

 オススメ度

 ★☆☆☆☆


 別物だった場合、
 ★★★☆☆

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